誰にも言えなくて


なんかうちの大学絶賛的に写真展を行っております。
ミニな会館の一室でひっそりとねー。

ここの大学ちょっと催し事に対する愛をもっと入れるべきやと思うねんけどな笑


まぁそんなことはおいといて、その写真展はフリーのカメラマンの方がコロンビアやアフガニスタンなどに飛んで、現状を撮影してきたというものなんですが。

事実として存在する事々。
それを悲しいとかではないのよね。事実としてもうすでにこの地球のどこかに存在するんやから。悲しいもへったくれもねえだろ。って思ってしまう。別に心を痛めてないとか仕方ないと言ってるわけやないよ。ただ「うわぁ、可哀相…」とか言っても現地の人にとってはそれが日常であり現実やねん。そこで「可哀相」って思っても、あたしたちは低賃金で働いてるガーナの子ども達が取ったカカオから作られてるチョコを貪りながら、東南アジアの人々が必死に穫ってるエビを猫の餌として与える。
この二つを同時進行に出来る。

なんて「悲しい」ことなんだと思いませんか?

あたしがその写真展を回ってたら、多分係の人っぽい男性が「どうでした?」と声をかけてきた。思わず「よかったです」と言ってしまった。確かによかったのだがなんかそんな自分が嫌だった。
その男性は写真の説明みたいなのを始めて、アフガニスタンの出産によって亡くなった女性の写真を指差して「あの写真、綺麗ですよね」と言った。そして「ここにある写真は政治的なとか社会的に考えるためにとられてるってわけじゃないんですよ。それよりも芸術、として捉らえてる。この写真もね、すごい賞とったんですよ」と、言った。
あたしたちはなんて裕福な暮らしをしているのだろう。死にゆく女性を見て、綺麗ですよね、と言える余裕。


アンケート用紙には「写真は確かに綺麗だった。でも綺麗だと思った自分が嫌だった」と書いて帰った。

昨日は色んな事が重なり過ぎてダメだった。
自分が気持ち悪い。
カーストの最下部にいる私。
めんどくさくなる。
あの娘達は何を考えてるのだろう。

自分が嫌だ
どうしたら自分を認めれるのか
気持ち悪い